基板コーティングって必要？？
okamuray近年、電子機器の信頼性と耐久性を向上させるための技術が急速に進化しています。
中でも、基板を保護するコーティング技術がますます重要視されています。
基板コーティングは、電子基板を環境要因から保護し、製品の寿命を延ばすための重要なプロセスです。湿気、塵埃、化学物質などから基板を守り、故障のリスクを大幅に減少させることで、電子機器の安定した動作を実現します。
この記事では、基板コーティングのメリットやエレクスでの実績について解説します。
基板コーティングとは
基板コーティングとは、液状の材料をプリント基板上の電子部品に塗布し乾燥させ、保護膜を形成する技術です。
サーバーや車載製品、航空製品などで使用されています。
基板コーティングが必要な環境
主に、屋外に設置される機器の中の基板の防水、埃からの保護が想定されます。
屋内でも、同様の環境下であれば必要です。
なぜ基板コーティングが必要なのか
基板コーティングは、基板が厳しい環境下においても、正常に動作するための予防処理です。
たとえば、基板コーティングの役割は腐食、酸化、ほこりによる短絡、断線などを防ぎます。
これにより、粉塵や汚れが多い環境であっても基板が正常に動作します。
また、湿度からも基板を守ります。基板に搭載されている部品に水分が付着すると、
イオンマイグレーションによる電気的に短絡する不具合が発生し、製品の故障の原因にもなってしまいます。
そのため、防湿の観点でもコーティングは重要になります。
その他にも、耐熱性や耐衝撃性向上のためにもコーティングを実施します。
基板コーティングの難しさ
手塗りやスプレー塗布では膜厚制御が難しく、コーティングにばらつきが発生してしまいます。
また、コネクタ端子部などの塗布禁止部や非常に狭い領域などへの対応は難易度が高いです。
エレクスのこだわり
LEDやコネクター端子部など塗布禁止箇所があったり、非常に狭い領域への塗布が必要な場合があります。そのような基板やエリアについては、何種類かの刷毛を使い分け、手塗り作業で対応しております。
エレクスでの実例
- 屋外で使用するETCの基板にコーティング
- 衛星ロケット用基板にコーティング
まとめ
今回はエレクスの技術の一つである基板コーティングについてご紹介致しました。
基板コーティングのご相談も行っておりますのでお気軽にお電話下さい。
そのほか、プリント板実装についてはこちらでもご案内しています。