アメリカ向け製品では必須なUL規格とは?

今回は製造業・基板実装業及びケーブルハーネス加工業ではおなじみの『UL規格』についてご紹介いたします!

UL規格とは

"UL規格"は、Underwriters Laboratories(UL)が発行する製品安全のための規格を指します。Underwriters Laboratoriesは、製品の安全性や性能に関するテストと認証を行う独立した機関であり、多くの国や業界で信頼されています。

電化製品や電気機器、建築材料、消防装置、医療機器など、さまざまな分野で広く使用されています。 ULの標準は製品が一定の基準を満たしていることを確認するのに役立ち、製品の品質と安全性向上に寄与しています。

2種類の認証マーク

UL規格には2つの認証マークが存在します。

リスティング認証マーク

最終製品についての認証を受けた認定品に表示されるマークです。
機器そのものに対しても取得できます。

レコグニション認証マーク

リスティング認証された製品の部品として、限定的に使用を認められています。

    UL規格を取ることが推奨される企業

    UL規格はアメリカにおいて製品輸出の条件になっていることもあり、アメリカ向けの取引には必須と考えても間違いではありません。

    1. 電化製品と電気機器: ULは電化製品や電気機器に関するさまざまな規格を提供しており、これに従うことで製品の安全性が向上し、消費者や使用者に信頼感を与えることが期待されます。
    2. 建築材料: 建築材料や建設関連の製品がUL規格を取得することで、これらの製品が火災やその他の安全上のリスクから保護されていることが確認され、建築プロジェクトにおいて選択されやすくなります。
    3. プラスチック製品: ULはプラスチック製品の安全性に関する規格を提供しており、これに従うことで製品が燃焼しにくく、特定の要件を満たしていることが示されます。
    4. 医療機器: 医療機器の場合も、UL規格を取得することで製品の安全性と品質が向上し、規制要件に適合することが期待されます。
    5. 消防装置: 消防装置や安全関連の製品がUL規格を取得することで、これらの製品が標準に適合し、消防や安全対策において信頼性が高いことが示されます。

    UL規格の取得は、製品が特定の安全基準や品質基準を満たしていることを顧客に示す手段となり、市場での信頼性を向上させることが期待されます。ただし、具体的な製品や業界によっては、異なる規格が適用されるため、個別の要件を確認することが重要です。


    まとめ

    UL規格とはどのようなものか、ご紹介しました。
    エレクスではUL規格を認証した機器やケーブル・部品に対応できますので、お気軽にお電話ください。

    機器の開発製造、量産製造対応についてはEMS/OEM/ODMのページを是非ご覧ください。